きみいき

君たちはどう生きるか、をちょっと前に観た。友達と感想を言い合う時に自分が全く言語化できていなかったので、それをするための記事。

内容は難しかった、ので半分くらいよく分からずに書いているし、内容はまとまりのないものになっている。箇条書みたいな短文の寄せ集めで進行する。

 

・どういう話だったのか、といえば「憧れと現実」…みたいな。憧れというよりは空想という方が適切かもしれない。エンドロール中にどういう話だったか考えての結論。自分が最近興味のあるテーマだったので結構ピンときた。それとも興味があったために内容が捻じ曲がっただけかもしれない。

・大叔父は悪意のない石だけを集めて自分の理想の世界を創った。ただ、それをキレイなままに保つことは困難で、あのめちゃ怖いインコがその世界を食い潰して不安定にしていった。これは大叔父自身が純粋ではない悪意の混じった存在だったからではないのだろうか。

・奴は真人にその役割を受け渡そうとしたけど、眞人は断った。自分が悪意のない存在ではないことを自覚していたから。

・この時に鍵となるのが頭の傷だった。観ながら、どうして眞人くんはあんなことを…とずっと思ってた。多分、新しい学校に行きたくなかったからなんだろう。いじめられてたし。

・それがなんで悪意の傷なのかというと、その傷が周りの人に予想以上の迷惑をかけたり、父親が自分のために奔走してくれたり…(あの行動は過剰すぎて眞人も嫌そうだったけどでも優しさなのは理解してたと思う)。そこで自分の浅はかさみたいなものを痛いほど自覚したから、その傷が悪意として残った。

・いや、浅はかさというよりも意図、とか企てみたいなものか。「こうしてやろう」みたいなエゴ的なものを指してるのかも。

・それで、眞人が選んだ結末はというとうっすら嫌いな現実で生きることだった。「悪意のない石にはさわれない」と言っていたのは悪意のある自分には分相応な居場所があるから。

 

・テーマを自分なりに分析してみたのがこんな感じだった。理屈で考えすぎていまいち感情が追いついてない。

・書いてみて思ったけど、なんか違う気がする。ほとんど自分の中に既にあったものばかりで、そんなことないだろう。

・これが結論としたら新鮮な感動は得られなかったのでそんなにかな…と思う。

・「君たちはどう生きるか」というタイトルはこの前提からの問いかけなのかもしれない。綺麗なところだけを掬って飲めるような世界じゃないけど、それを受け入れて、とうか受け入れるしかないから、その中でどう生きるかという話か。

・アニメーションはすごかった。大量のカエルに飲み込まれるシーンとかのキモさとか最高だった。どこかで見た「作画の良さは派手に動くことだけじゃない」というのを思い出す。動きが気持ちいい。

・朝のシーンが印象的。朝の涼しげな感じが直接伝わってきて感動した。背景の美術の綺麗さは、やっぱりジブリがすごい。

・主題歌の「地球儀」を改めて聴いた。いい曲すね…。米津玄師はすごい。思ってたこととリンクするところがあった。

・話は戻る。ラストシーンで眞人がお母さんを引き止めるシーンがあった。戻ると病院の火事であなたは死んでしまう、と。それでもお母さんは「あなたの母親になれるなんて素敵じゃない!」と言った。

・眩しすぎる…。死ぬのが嫌なわけないのに、それでも先にある希望に向かって迷いなく走り出せるのはすごいと思う。そうなりたいね…。

・いろいろ考えたけど取りこぼしている部分が多いな。理解のためにもう一回観たいと思うけど、観なさそう。

・今回に限って珍しくポップコーンを買った。絶対そんな感じの映画じゃなかったな。友達が芸術作品の気分で観てたといっていた。まさにそうだと思う。

・これは自分の発見じゃないけどこの映画では鳥のクソをちゃんと描いていた。ラストシーンの華々しい部分でも眞人たちはクソまみれになっていた。汚い部分も受け入れていくという覚悟の表れだろうか。

 

これで感想は終わる。疲れたので。ちゃんと言語化したので他の人の感想を恐れずに見に行ける。

他の感想を見てると宮崎駿の自伝的部分があるらしい。それは全く知らなかった…情報を仕入れなさすぎた。でも、本質的には合っているのかな。

感想としてはめちゃめちゃだ。めちゃめちゃだな〜と怒っている人がいたら殺してください。